見れるだけで良かった。 なのに気づいたら話したいと思った。 触れてみたいと思った。 欲はどんどん膨らむ。 制御なんてしきれないほどに。 この芽生えてしまった気持ちは、一体どうすればいいの? 「なーなっ!」 「うひぃっ!!」 ドンっと凄い勢いで体アタックされた。 思わず口から情けない悲鳴に似た声が飛び出すのと同時に、これまた見事に前方へと吹っ飛んだあたしは最高に情けない。