…―――そんなこんなで、今あたしと冴子は1年1組の教室にいる。




正確に言えば教室と廊下の狭間にいる。


踏み出した足が止まってしまったからだ。



目の前の光景に目を疑った。



こんなの現実じゃない。


そう思えば思うほど現実味があるのはなぜなんだろう。



1組の教室の中央。


溢れるほどの女子の数。



みんなの注目を集めるそこ、中央では太陽の光があたりキラキラと光り輝くソレがやけに目についた。