なっちゃんはケラケラと笑うだけ笑って、 「どんまい! 頑張ってっ! 奈々だけだよー」 そう言って電話を切った。 終了を知らせるツーツーという音がやけに遠くに聞こえた。 あたしは1人、道端に携帯を持ったまま固まった。 ―――――――… 何でだ―――っ!!! ただ今あたしは全力で走っている。 向かうは学校。