「あのね、崎本くん…その…」
「ん?」
崎本くんは優しく微笑む。
「さ、崎本くんのことがっ…す、好きです!!付き合ってください!」
そう言うと、パッを俯いた。
優里、顔真っ赤…
私はずっと崎本くんを見ている。
一瞬驚いた顔したけど、また元の顔に戻った。
「もちろん。俺でよければ」
崎本くんがそう言った瞬間、優里がバッを顔を上げ、私に抱きついてきた。
「へっ!?優里!?」
「う゛~~~、振られると…おもっ…て……ぐすっ」
「「可愛い…」」
誰かの声と重なった。
それはもちろん崎本くん。
そしてまた優里の顔が赤くなる。

