「さ、崎本くん!」 先に声をかけたのは優里。 崎本くんはびっくりしたような顔で私たちを見る。 棗くんもね。 「あれ、上村さんと安田さん?」 「ゆ、優里でいいよ!」 と少し赤くなりながら優里が言った。 「分かった。優里ちゃんたち、なんか用?」 頑張って、優里。 私は小声でボソッを優里に言った。 そして優里は小さく頷いた。