「ゆ、優里…顔……」


そう言うと、ハッとして元の優里に戻った。


――次は○○駅~○○駅~


優里が少し放心状態でいると、よく聴くアナウンスが流れた。


「理衣奈こそ、なんでそんなにニコニコしてるのよ」


「だって…新入生だよ!?新しいクラスだよ!?楽しみでしょ!?」


と力をこめて言ったら「はぁ…」と溜め息をつかれてしまった。


うぅ…ひどい……