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この着信は…優里!


どうしたんだろう…何かあったのかな。


不思議に思いながら電話に出た。



《はい、もしもーし》


《あ、理衣奈?ケホッ…ごめん、今日学校休む…ケホケホッ》


優里…風邪?

この時期の風邪って結構治りにくいよね…?
大丈夫かなぁ。


《大丈夫?》


《うん…ごめ…ケホッ…》


《もー!なんでメールにしなかったの?》


鼻声だし…咳だってしてるし…


《ごめん…電話のが早いかな…ケホッ…って思って…》


《確かにそうだけど…無理しないでね?》


「うん、ありがとう。ごめんね…」と言うと、優里は電話を切ってしまった。


よっぽど辛かったんだろうな…

なのにわざわざ電話でなんて……


「なんていい子なの!!」


目にうっすら涙を浮かべ、手を組み天井を見上げた。


早く優里の風邪が治りますように…そう祈って家を出た。