「あ、そろそろ俺帰るね」


「うん!あ、待って。お姉ちゃーん、ちょっと新井くん送ってくるねー」


お姉ちゃんに一言断って靴をはき、急いで玄関へ出た。


「じゃあ、また明日」


「うん!また明日!」


手を振ると新井くんも笑顔で振り返してくれた。


ハッ!思わず手振っちゃった!


…でも……
振り返してくれた…


なんだろう。
なんかすごいドキドキする。

なんかすごく嬉しい…かも…


新井くんってほんといい人……


心の中で感謝して、お姉ちゃんが待っているリビングへ向かった。