…そういえば……


優里、自己紹介の時も笑顔だった気が…

まぁ、私も笑顔だったんだけどね!


「はい!みんな終わったわね!それぞれ個性があって、このクラスは楽しくなりそうな予感がします!だけど、授業と休み時間の区別ははっきりつけてくださいね!」


また、新井くんと崎本くんが大きな声で、しかも手を挙げながらはーいと言っていた。


「では!次!どんなクラスにしていきたいかです!何か意見がある人はいますかー?」


はいっ!と1番に手を挙げたのは、やっぱり新井くん。


「おぉ!じゃぁ、新井くん!」


「やっぱり元気で明るくて、楽しいクラスっしょ?」


なぁ?と周りの人に聞いている。
周りの人たちは笑顔で頷ずく。


「うーん、そうねー…でも、それじゃあ普通じゃない?新井くんの意見を否定してるわけじゃないけど…こう、なんていうの?もっとインパクトがほしいっていうか…」


「えー、んだよー。あ!じゃあさ、先生!」


「何なに?」


「安田さんに決めてもらえば?」


そう言って私を指差す。


「どうして?」


この時私は寝ていた。
一番後ろだし、バレないだろうと思って。