「解散でーす!!」


と、先生が元気よく言うと、クラス全体がざわざわしだした。


あれ、今日から授業じゃないんだ。

教科書…持ってきちゃったよ…


「はいはいっ、静かに!」


パンパンッと手を叩きながら言うと、何か紙を取り出した。


「んーと、じゃーあ…安田さんからいこうかしら!」


へぇ、安田さんからか…ん?安田さん?


「わっ、私ですか!?」


勢いよく立ったため、いすを倒してしまった。
慌てて戻す。


「そうよ?だめだった?」


自分の顔の前でブンブンと大きく手を振った。


「いや、だめじゃないです!けど…」


い、いきなりは…ちょっと…