「まぁまぁそんな睨まんといてー。嫌なら別にえぇよ?理衣奈ちゃんと行くし」
「なんでそうなんだ。理衣奈は俺と行くんだよ」
「えー。別にえぇやーん。3人で行ったって!なぁ、理衣奈ちゃん?」
「う、うん。私は…ひぃっ!」
棗くんに睨まれてるのに気付き、思わず声が出た。
「上村と准はどうすんだよ」
「そ、そうだった!ちょっと聞いてみるね!」
携帯を取り出し、優里へとかける。
規則正しい機械音の音に続き、いつもの声が聞こえ…
≪ちょっと理衣奈!?あんた今どこにいんのよ!早く来なさい!≫
≪は、はひっ!いや、あのね、優里さん、転校生が≫
≪いいから早く来る!≫
プツッ。ツーツーツー…
やばいよやばいよ、優里さんかんかんだよ!わああああ!棗くんもかんかんだよ、どうすればいいの!!

