Honey Brown



わ、笑いこらえてる!


笑いたければ笑えばいいのに!!


ぷくーっと頬を膨らませると、「ぷっ」と吹きだした。


んもおおおお!!


「りいりい、時間大丈夫?」


「え、時間?」


うん、と言って安那ちゃんが時計を指差した。

えっと、今は…7時…40分?


「わぁああぁあ!遅刻ぅううぅう!」


「あれ、りいりいってお友達とどこで待ち合わせしてるの?」


「あー、えっとね、駅だよ!」


「じゃぁさ、駅まで送ってあげる!」


「え、いいの!?」


あ、そっか。


安那ちゃん車持ってるんだ。



てことは…

5分くらいで着くよね?


そういえば、私、歯磨きしてなかったから歯磨きしてからにしよう。


「あ、ちょっと歯磨きしてくるね!」


「はーい」


安那ちゃん…
ほんと来てくれてありがとう…!

いや、お姉ちゃん…!


安那ちゃんを呼んでくれてありがとう!!