さっき座ってたテーブルへ戻ると、優里と崎本くんがもう座っていた。
「…なんで大きいお皿とったのよ」
「いやぁ、全部見てったんだけどね、私の好きなものが少なくて!」
「あはは。理衣奈ちゃんらしい」
そう。大きいお皿をとったものの、あまりおいしそうなものがなくて。
朝ごはんいっぱい食べてきちゃったのが間違いだったなぁ…
「って、あれ?棗くんは?」
「あー…あそこ」
崎本くんが指さす方を見たら、お皿の前でぼーっと立っている棗くんがいた。
「…何してるの?」
「さぁ。何回も名前呼んだけどずっとあれだから置いてきちゃった」
「そ、そうなんだ…」
棗くんどうしたんだろ。
ほんとおかしい。さっきからずっと。
…あれ?いつから?
………。
も、もしかしてっ!
私の水着見てから!?

