叩かれた肩の方と見ると、もちろんと言っていいのか棗くんがいた。


「?座らないの?」


「座る」


「あ、そう…」


…どうしたんだろ。

なんか棗くん静かっていうか大人しいっていうか。


な、なんか可愛いぞ。


「……私の顔になんかついてる?」


さっきからすっごいガン見されてるんだけど…

ほんとどうしたんだろ。


「あ、理衣奈ちゃん気にしないで。男の事情ってやつだから」


…男の事情?

そんなのあるのか…


私は女だからよく分からないけど、大変…みたい。