「ぎゃっ…」
恐る恐る目線を上げていくと、そこには笑顔を引きつらせながら睨む棗くんが。
「よくも俺を無視してくれたな」
「え、いや、だってほら、ちょっと自分の世界に…」
「あ?俺といて?自分の世界にだと?」
ひいいいいいいいっ。
どうしようどうしようどうしよう!
かなーり…いやかなりってもんじゃない。
とてつもなく、もうそれもほんっとにとてつもなく怒っていらっしゃる…
「お前は甘いんだよ」
「はい…」
「てことで脱げ」
「はい?」
脱げって何を?…ハッ。
もしかして…まだ水着のこと覚えてたのか…

