…あれ?

ゴミ箱に何か捨ててある。


「何これ…」


白い液体がついたゴムが捨ててあった。

ゴミ箱から出した際に手についたので、一応においをかいでみる。


「…くっさー!」


「は?何して…」


目を丸くしながらこちらに走ってくる棗くん。


「ちょ、おま、待って。何してんの?」


「へ…いや、手についたからにおいを…」


「は…え、ばかじゃねーの」


「え…ごめん…なさい?」


「待って。はぁ、なんで触るかなぁ」


だって気になったんだもん。

誰だって気になったら触っちゃうよ。