「捕まえた」
たぶん、女の子はこの素晴らしい笑顔とセリフにやられるだろう。
でも今は別!!
この笑顔、そしてこのセリフ…
私の人生終わったも同然ですよ奥さん…
なんてボケてる場合じゃない!
「なんで逃げるんだよ。無駄に走ったじゃねーか」
「だって…」
「別に減るもんでもねーだろ。てことで脱がせろ」
「せ、せめて部屋で…」
「理衣奈ってば大胆。じゃ、部屋行くか」
「…うん」
大胆って…私そんな大胆なこと言ったかなぁ?
ま、いっか。
あ、エレベーター来た来た。
って、あれ…
「「あ…」」
優里と崎本くんが手を繋ぎながら降りてきた。

