「下行きたくないよー」
「お黙り」
「あ、もしかしたらもう海行ってるかも!やったね!」
「お黙り」
…さっきからずっとこれ。
何かしゃべりかけても「お黙り」しか返してくれない。
優里、怒ってるのかなぁ?
え、もしかして私がエレベーター早く乗らなかったから!?
そうなの!?ねぇ、そうなの!?
「あたしだって行きたくないわ」
「…へ?」
「こんな格好見せたくないし」
「いいじゃん、優里はー!ナイスバディなんだからー!」
「お黙り」
ほんとのこと言っただけなのに…
チンッ。
そうこうしてるうちに下についてしまった。

