「ブフッ」
「汚いわね、鼻血なんか出して。どうしたのよ」
「や、だって…似合いすぎ…」
恥ずかしそうにトイレから出てきた優里。
思わず目を疑った。
こんなにも似合ってしまうのかと。
って私、鼻血出てるし!
思いっきり変態じゃん…
くーっ!こんな姿を崎本くんに見せるなんてー!
「はい、ティッシュ。似合いすぎとかお世辞いらないから」
顔を真っ赤にさせながらぷいっとそむけた。
「いやー、優里さん…私心配です…ずっと一緒にいるからね!」
「はいはい」
「パーカー絶対に脱いじゃだめだよ!」
「脱がないわよ」
「じゃぁ行こう!」
スキップしながらホテルの廊下を進む。
すれ違ったクラスメイトは変な目で見てくるけど気にしない。
「…やめてよ恥ずかしい」
「えー!なんでー!」
後ろから優里が声をかけてくるけどそれも気にしない。

