「俺、隣いないんだよね」 「え?どうして?」 「あっち」 水沢くんが指差した方を見ると、一番後ろの3人座れるところに無理矢理座らせてもらおうとしてる深谷くんがいた。 「あらら…」 「あいつ、あそこがよかったらしいんだけど、じゃんけん負けてやんの」 「あはは、どんまいだね」 優里が起きたら優里と話すけど、それまで水沢くんと話してようかな。 そうすれば飽きないだろうし。 だけどそんな考えが甘かったんだ。