「どんだけ付き合い長いと思ってんのよ。あんたの顔見たら分かるわ。…あたしだってね、新井くんと理衣奈が話してるとこ見るとちょっと嫌だなーって思うよ?」
「え、うそっ!だってそんな素振り…」
驚きながら優里と見ると、私から目を逸らしこう言った。
「だって恥ずかしいじゃん…」
聞こえるか聞こえないかの声の大きさ。
だけど私にはハッキリ聞こえた。
この部屋が静かだからっていうのもあるかもしれないけど。
「…う~、優里ぃ~…」
「なんで泣くのよー」
さっきまで赤かった頬はもう元に戻っていて、いつもの優里に戻っていた。
この素っ気なさにもちゃんと愛情があるんだよね。
なんか今日1日でもっと優里を好きになっちゃったな!

