こんなやり取りから数十分後。
寝癖直しとヘアアレンジが終わった。
と、そのついでに今日の服も選んでもらった(勝手に優里が選びだしただけだからね!)。
「ん、カンペキ」
全面鏡で自分の姿を確認する。
「すごすぎる…」
さっきまで寝癖ボンバーだった髪が、ゆるく巻かれ、ふわふわしている。
服もそれに合わせた女の子らしい服。
優里ってほんとなんでもできちゃうよなー。
将来どんな仕事にでもつける気がする…
「あとは軽くメイクしたら終わりね。やってあげる」
「あ、ありがとう…」
なんかお世話になりっぱなし…
まぁ、いいよね?優里がやってくれるって言ってるんだし…
今度何かお礼しなきゃ。
「はい、できた」
「って早っ!!」
次は優里が持っていた手鏡で確認する。
んーと、ナチュラルメイクってやつ?
「いつもマスカラだけなんだから、たまにはこういうのもいいでしょ?」
「うん!ありがとう優里!」
それにしても…
これだけのメイクを5分ちょいで仕上げるなんて優里って何者なんだ…

