「え?俺?俺より棗のがいいと思うけど」
また棗くんを出しやがったわ…
でも絶対にひるまないんだから!
「私はさ・き・も・と・く・んがいいって言ったの!」
「……はいはい、分かったよ」
あれ?案外簡単に諦めた?
なーんだ、意外に弱いんじゃん!
全く強がっちゃってー。
「じゃあ先生に言ってくるわ」
と言い、少し不機嫌そうに先生の元へ行った。
「おい、理衣奈」
「ん?」
って棗くんどうしたんデスカ?顔が怖いデスヨ。
「合宿、楽しみだな」
ハハッと乾いた笑みを浮かべ、私を見下ろしてきた。
楽しみ?うん、楽しみだけど…
なんかイヤな予感がする…

