Honey Brown




「ゆっうっりっ☆」


ひっ…!

とてつもない顔で睨まれた気がするんですけど、気のせいでしょうか。

いいえ、気のせいではありません。ですよね。


って私は何してるんだ…


「優里ー?」


ふん、と言わんばかりにそっぽを向いてしまった。



なんでー!?
私何かしたー?


…ああ、ゴメンナサイ。思い当たる節ありすぎて涙でそう。


「優里ぃ、許してよー。せっかく一緒の班になったんだしー」


「ケーキ」


ボソッと呟いた。


ケーキ?
あ、おごってほしいのか!


「いいよー!今日の理衣奈さん気前いいからおごっちゃう!」


「3つだよ」


「もちろん!」


「じゃあ許す」


「やったー!わーいわーい!」


ハッ…今、背後からすごく視線を感じたんだけど……



恐る恐る振り返る。

そこには殺気をまとった彼がいた。