Honey Brown




「…コホン。盛り上がってるとこ悪いんだけど、合宿のことについて決めたいから席着いてくれる?」


「…はーい」


まぁ、いいや。どうせ優里と崎本くん一緒に帰るんだろうし、邪魔してやろうじゃないの!


それから長々と、夏合宿について説明された。


「はい、ではお待ちかねの班はっぴょーう!」


と言った瞬間、おっきな歓声が上がった。
それはもう、声にできないような素晴らしい歓声だよ、うん。


1班から順に名前が呼ばれていく。

私は何班だろう……


「続いて6班!上村さん、安田さん、崎本くん、新井くんね!」


ほ?今なんとおっしゃいました?


上村さんって言ったよね!?


「やったああああ!先生大好きいいいいい!」


にゃんこ先生へ向けて叫んだら、一瞬驚いたような顔をした。

が、またすぐ、紙に顔を戻した。