「優里!早く教室に帰ろ!」


「え、う、うん」


ふふん!今に見てなさい!

優里は私のものっていうのを見せつけてやるんだから!


「ほら優里!手繋ぐよ!」


「はぁ!?なんで理衣奈とそんなこ…とっ!?」


「問答無用っ!走るぞー!!」


「ね、ちょっ…どうしたのよおぉおお!?」


それから1分後。

猛ダッシュしたせいか、いつもより何倍も早く教室についた。


「ハァ…ハァ…」


優里サンはお疲れのようデス。


「ちょっと…ハァ…理衣奈…なんで…ハァ…疲れて…ないのよ…」


おや?言葉が途切れ途切れデスネ。


「私、体力だけはあるんだ!たぶん!」


「ハァ…もう…どうしたって…ハァ…いうのよ…」


「それはねぇ!」


―――ガラガラッ


と、言いかけたところでドアが開いた。


「あーら、いいところに来たわねぇ。安田さん?上村さん?」


にゃにゃにゃ、にゃんこ先生!?


「さ、皆の前で謝ってもらいましょうか?」


ウフフ♥と微笑む先生の顔は、いろんな意味で怖かった。