「コホン。えー、では、ただいまから終業式を始めたいと思います」


教頭のちょっと高い声を合図とともに、めんどくさーい終業式が始まった。


…眠い……


よし、寝ちゃお。

誰か起こしてくれるよね。


そこでハッと目を開く。



や、でも待てよ。


もしいびきとかかいちゃったら?

…恥ずかしい……


うん、やめよう。寝るのはやめよう。


とは言ってもさすが睡魔様。

やっぱりどう抗おうと、睡魔には勝てないみたいだ。


とんでもない眠気が私を襲う。


「優里…終わったら……起こし……」


最後まで言い切る前に、意識を手放した。