「棗くん…」 「ん?」 「帰ろう、教室に」 ニコッと微笑みながら言った。 そしたら棗くんも笑顔…というか、妖しい笑みを返してくれた。 「えー、やだ。俺はもっと理衣奈といたい」 「へっ!?」 な、ななな、なっ! ボボボッと赤くなる顔。 な、棗くんって、ほんっとストレートだよね…… 言われてるこっちが恥ずかしい… 「ぷっ。理衣奈真っ赤ー」 そう言うと、視聴覚室から出て行った。 な、なんなの、一体!!!