「ね、ねぇ、蓮」
「なんだ」
「なんで、あたしここに寝てるの?たしか・・道端で倒れたはずなんだけど・・・」
あたしは、不思議に思っていたことを蓮に聞いてみる。
「俺が、おぶって連れて帰ったから」
・・・・えっ・・・・?
「なんで?!」
「なんでって、一応婚約者だし、道端で倒れてたら通行者の邪魔だろ」
「ま・・まぁ・・・そうだけど・・・」
そういえば、蓮も徒歩で登下校してるんだっけ・・・。
「あのまま、俺が通りすがらなかったらお前、大変なことになってたぞ」
たしかに、蓮がいなかったら今頃ちょっとした騒ぎになってたんだろうなぁ。
のんきにそんなことを考えるあたし。
