「まあ、しょうがないだろ。俺たちが、結婚することは会社のためだからな」
まあ、・・そうなんだけどね・・・・。
・・・しょうがないか・・・・。
「わかった。同居も婚約も・・・本当は、認めたくないけど・・・認める。だけど、あたしはあなたを好きにはならないよ」
あなたが、あたしにとって圭以上の存在にならないかぎり・・・ね・・・。
「好きにしろ」
そう言って、黒崎蓮は部屋から出て行った。
「・・はぁ~・・・・」
あたしは、大きなため息をつきながらそばにあったソファーに座る。
今日から・・・この家で、黒崎蓮と住む・・・・。
改めて思うと・・・・・、すごいことなんだなって思う・・・。
一応、黒崎蓮は女嫌いだけど、学園の王子でもあるらしい。
そんな人と同居・・・・。
「ばれたら大変なことになる・・・・」
でも・・・、ばれるに決まってる・・・・。
「はぁ・・・・・」
あたしは、明日からのことを考えて、大きなため息をついた。
