「・・・変なやつ・・・」


女が、屋上から出た後、俺はぽつりとそう言った。



怒ったり・・固まったり・・・泣いたり・・・・・。



素直に・・・・面白い女だった。



「・・久しぶりに・・・女の前で、笑ったな」



女嫌いな俺にとっては、めずらしいこと。



「・・・なんで、泣いてたんだ・・・・?」



俺は、さっきの女の泣いた顔を思い出しながらつぶやいた。



・・・・って、俺はなんであの女のこと気にしてんだ?




「・・・・寝よ・・・」



そう言って、俺は目を閉じた。



まさか・・・・あの女と・・・・あんな関係になるとは・・・今の俺は、全然知らない・・・・。