「それは、お前の目が節穴なだけだろ」



「なっ?!そんなことないもん!!あたし、視力両方とも2.0だもん!!」



「じゃあ、幻覚だな」



「幻覚なんて見てない!!」



・・・なんか、だんだん話・・ずれてねぇ・・・?


「も、もういい・・・。今、見たものは忘れる・・・・」



「勝手にしろ」



俺は、そっけなく返す。


まあ、なんも関係のない女に、愛想ふりまくなんてことは絶対しない。



キーコーン カーコーン


すると、校内に、チャイムが鳴り響く。


「あっ、行かなきゃ」


そう言って、女は屋上からでようとする。


・・やっと、一人になれる。


「行かないの?」


首をかしげて、女は聞いてきた。



「寝る」


俺は、そっけなく返してまた寝っ転がる。


「あっそ」


女は、そっけなく返してきて、屋上を後にした。