女は、顔を赤くして言った。



「・・・はっ?俺が、お前を・・・・?なに嘘ついたんだ。俺が、お前を抱きしめた覚えはない」



そんなの・・信じられるわけねぇだろ・・・。



「今さっきまで、あたしを抱きしめてたじゃん!!」


俺が、否定してもなお・・こいつは言ってくる。



「俺は、今までずっと寝てた。そしたら、いきなり背中に衝撃が来て・・・」



俺がそういうと、女は急に黙ってなにか考え出す。




「俺が、抱きしめるわけねぇだろ。女なんて、大っ嫌いだからな」



俺は、黙っている女に向かってそう言い放った。


すると、女の動きが固まった。



そして、その女は黙ってしまった。


しばらく女は黙ったまま。


俺は、少し気になって、


「おいっ・・・・おいっ!!」



「はいっ?!なんでしょう?!」



女は、ハッとした顔をして少し裏返った声で言った。




「フっ・・・・」