キーコーン カーコーン
校内に、チャイムが鳴り響く。
「あっ、行かなきゃ」
あたしは、授業に行くために屋上を出ようとする。
・・・ん・・・?
ふと、黒崎蓮の方を見ると・・・黒崎蓮は、全然動こうとしない。
「行かないの?」
あたしは、気になって聞いてみる。
「寝る」
黒崎蓮は、そうそっけなく返して寝っ転がった。
「あっそ」
あたしもなんとなくそっけなく返した。
あたしは、そのまま屋上から出る。
そのときのあたしは、まだ知らない。
まさか・・・あいつと・・・黒崎蓮と・・・・これからどうなっていくかなんて・・・・・。
