あたしたちは、圭のお墓をきれいにする。 と、いっても圭のお墓はもともときれいだったので、水をかけてふくぐらいで終わった。 ・・・たぶん、圭のご両親がよくここにきてるんだと思う。 あたしたちは、ふき終わると、線香をたてて手をあわせた。 「・・じゃあ、俺は下で待ってる」 あたしが、まだ手を合わしていると蓮が立ち上がりながらそう言った。 「えっ?」