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「いーじゃんイケメン様と出会えたんだしー」


ケラケラと私をからかうように笑うキヨちゃん

ひ、ひどいよ!

私がどれだけ朝困ってたか!


『他人事だと思ってぇ…』

只今入学式がおわり、SHRが始まる少し前

生徒は皆、所々に集まりワイワイガヤガヤ…



私は朝の出来事を親友に話したところ、この始末


薄情者…!


「可愛い顔で見つめないでよ」

『にらんでるんだよっ!』


またケラケラと笑うキヨちゃん

ホントにひどい親友だ

でも、


誰よりも私はキヨちゃんを必要としていますっ!


キヨちゃんに支えられながら生きてきた人間ですからっ!



『キヨちゃんと同じクラスでよかったぁ…』


キヨちゃんは、急に何よ なんて言って小さく笑った

『キヨちゃん、好きー』

「はいはい、」


軽く流されたっ!

ちょっとだけ。
ホントにちょっとだけショックを受けていると…







「キヨ…?」






後ろから、小さく、そうつぶやく声が聞こえた





「キヨって…清美?
佐藤?」




少しだけ聞き覚えのある声に、私は後ろを向く




『ぁ、え?』





そこにいたのは…







『あぁぁぁあぁぁぁっ!』

「琴音…だよな?」


私は驚きのあまり上手く言葉にできず、コクコクと頭を縦に振った



『しょ、た?』


「久ぶりだな」

「本物?」

「偽物だと思うのかよ、」



くしゃっと笑うその笑顔…


懐かしいな…





翔太は…
















私の元カレだ………