思い出せば 涙 二人が両想いなのは事実で確実なのに まだ幼い二人には 未来が大きな障害であったのだ 大人になってみて 思うのは ……呆気なさ 結局、何を犠牲にしてもしなくても 大人にはなる ならなければならない 確かに将来は大事 教師の俺が この意見を覆すことは許されない でも 青春時代の重要性と儚さを この二人は軽視しすぎるのだ ――俺にメリットなんてない でも顔を背けることはできなかった