優の手は俺から離れて
冷たい壁をつかんだ








俺と優は

お互いが思っているよりも



深いキスをして
甘い声を発した





まぶたを閉じると
長いまつげが白い肌に影を作る

優の頬は少し赤らんでいて
それを見ると俺の気持ちも高揚した




声と言うには未熟な音だけが
この空間に響く


俺は小さな身体をきつく抱き締め
この唇を首筋へと移した