『純以外にやつと手を繋いだ、

 キスした、でも、抱いてはない。』


「抱いてない?でも私ホテル

 入っていくの見た。」


『あれは、振りだけ。

 ホテルに入ったけど

 部屋には入ってない

 純以外のやつは抱けない。』




「本当?信じていい?」


『うん、信じて。』



もう、あんな想いは絶対したくない。


でも、彼をもう一度、

もう一度だけ


信じてみようと思った。




「...いた。」


『え?』


「妬いた。すっごい妬いた。

 だからこれ以上私から離れないで。」


『うん。離れない。』



「浮気もしない?」



『しない、絶対しない。

 もうこれ以上さびしい想いさせない。』



「じゃあ、また、一緒に帰ろう。」




『いいよ、帰ろう。


 じゃあ...ハイ』


「手?」



『うん、手繋いで帰ろう。』


「うん、何か久しぶりだから

 緊張する。」



『大丈夫、これからずーと

 手繋いで帰るからすぐ

 慣れるよ。』