「ピピー、ピピー」 耳障りな音が 部屋に響いた。 「もう朝か…」 隣を見るとすやすやと 眠る幼い顔があった。 「おい、起きろよ。」 「ん~??まだ大丈夫だよ」 「何言ってんだよ、早く起きないと」 「も~…」 拗ねたような顔をして キッチンに歩き出した 小さな体。 今までこの背中は どれだけの悲しみや 喜びを感じてきたの だろうか。 今思い出せば 僕らの出会いは 衝撃的だった。