成績表を配られ、先生のよくあるような話も終わり、帰る時。



「花優愛ちゃんばいばい」



黒中愛羅が手を振った



みんながこちらを見た



「ばいばい」



人形のように手だけ動かせば、黒中はニコリと笑って帰っていった




教室では、私を省き、学年に嘘の噂を広めた地味でキモい張本人(名前考えるのはダルいのでリーダーと呼びます)が男子とじゃれていた




「リーダーの成績の合計点数38だって!」


声のデカい猿(男)がそう叫んだ



「もう、猿くん、やーめーてーよー♪」



実際に猿くんと呼ばれている訳ではないので、よろしくお願いします



全く、私の方が上なのに、私がトップみたいな顔しやがって




コイツがいなければ、私は孤独じゃなかったのに


いつものネガティブは何処へ行ったやら




その時の私は 有り得ない程の苛立ちを感じていた