気まずい



苦しい



どうしよう



「あのさ、」



「は、はい」



チラリと見れば、先輩は正面にある大きな鏡を見て喋り続けた




「身長いくつ?」



私も同じく鏡を見ながら喋り続けた



改めて見ると、本当に身長差が凄い



「155です。…先輩はいくつですか?」




「180だよ。…でっかいでしょ」



無表情のまま、喋った



「大きいですね」



「25cmも違うね。…あのさ」



「なんですか?」




「避けたりして、ごめん」




鏡の中の先輩は、私の方に向いて頭を下げていた