「消毒液ってありますかぁ?」


涙声になっていた



それを聞くと、ばいばい先輩はこっちに来て、腕と頬を見た後、頭をポンポンとしてから、



「ごめんね。何もしてあげられなくて」



準備室に来て、それを言うなら分かるけど、



何もしてないのになぁ




なんかなぁ



「いえいえ、私が全部悪いんですから」



笑顔を作れば、先輩は私をソファに座らせた



消毒して貰っている時に思い出した



「…準備室に、櫻木先輩がいます」



「まじ?…なんで来ないの?」



「歩けない状態です。私は助けてあげられなくて…」



「…まぁアイツはいいだろ。…冴ちゃんが終わったら行くから」



小さく頷くと、ばいばい先輩はニコリと笑って、頬にテープを貼って、腕に包帯を巻いてくれた