準備室の隅に、櫻木先輩が両手を後ろで縛られて、口にもガムテープを貼られていた



凄い… 本当にこういうのってあるんだ…


ていうか、彼女さん力凄いな



その辺の刃物で刺されたり切られたり、もしくは殴られ蹴られで終わりかな



そんなことを考えていた



「そこ座って」



櫻木先輩の目の前に座らされた



先輩は顔にアザや切り傷があった



彼女さんなのか、別の人なのか



目も虚ろで、私に気付いてないような感じだった


「しっかりしろ!」



彼女さんがいきなり叫んで、先輩の顔を横から蹴り飛ばした



先輩はそのまま倒れこんだ