「なんで、誰もいないんですか?」



「俺が頑張ってきた(笑)…まぁ、全員教室に入れーみたいに言っただけ。ここには入れないようにしたけど」



うふふーとかふざけて笑っていた先輩は、少し格好よく見えた



「ありがとうございます。…なんで来てくれたんですか?」



「んっとね、…ただ喋りたかっただけ(笑)…まだ俺の名前教えて無かったし」



「ばいばい先輩じゃ駄目ですか?」



そう言うと、少しびっくりした後、ニヤけた


「名前より特別っぽいからそれでいいわ」



「ばいばい先輩、今日ネックレスないですね」



いつも付けていた十字架のネックレスが今日は無かった