私だって悪い事したのに、優しすぎる



散々お金使わせといて別れるとか言う奴に、謝るだなんて



何やってるんだ、私って



タオルで涙を拭き取って、中庭をでた



近くの廊下を歩いて探してみれば、ちょうどトイレから先輩が出てきた



「ごめんなさい」



先輩の目を見て言えた



「悪いのは私の方ですから、先輩が謝るのはおかしいです。受信拒否だとか、彼女だって言わなかったなんて今の私にとっては小さな問題です。自分で気付いて解除すれば良いだけでしたし、他の人に聞けばわかった事だし、いきなり色々してもらったのに、わがまま過ぎますよね。本当にごめんなさい」



「怒るのが普通だよー。考えすぎだから。俺が悪いの。色んな物を買ってあげたのも好きでやってるからさ。」



「…あの、お友達として、また仲良くしてもらえますか?」



「しょうがないなぁー花優愛ちゃんがそこまで言うならしてあげてもいいよ?って俺が一番望んでたんだけどさ(笑)」




「ありがとうございます(笑)」





少しだけ、楽になった




「まぁ俺もね、あれから少しは大人になった訳よ。だから、彼氏の事で悩んだら相談のるから。…ってか何で泣いてたの?」




グダグダな説明を先輩は頷きながら聞いてくれた