相変わらず芸人さん並に喋りが上手なばいばい先輩に憧れを抱きつつ、櫻木先輩が気にかかっていた



そりゃぁ ばいばい先輩よりは、…というか 教室に来た事あるのかな



そんな感じで記憶も曖昧で、 ばいばい先輩のほうが自分に構ってくれてるのかな なんて考えたり。



けれど、自宅に呼んでくれたし、イルミネーションだって誘ってくれたし…



待てよ、私は何処かで勘違いをしている



派手な人にとって、異性と遊ぶのは普通じゃないか


何を恋愛的なものを期待したんだろう



告白された訳じゃないし


片想いとかいうやつだろうか



チャイムが鳴り、ばいばい先輩が私の手を引いて立ち上がる



「あんなとこに並ばなくて良いよ。俺と一緒に行こう」



返事を聞かないまま、先輩は担任に 「俺ら2人で行きまーす」 なんて言いながら歩き始めた



「クラスの奴等、全員やれればいいんだけどさ。あいにく俺は高校を受験しないといけなくて。前科があったら落とされちゃうし。 …ごめんね、自分の事しか考えてないみたいだよね」



いつもの笑った顔がどんなだったかを忘れる程、真面目な顔つきだった



「ああやって来てくれるだけで凄く嬉しいんですよ。ありがとうございます」


歩きながらお礼を言って、チラリと後ろの3年生の列を見た



櫻木先輩がいた