喋りながら、先輩に付いて歩いて5分位した頃



大きな鳥居が見えた



△△神宮と彫られた石が端っこにたっていた




人はお昼過ぎなのに多かった



家族連れやカップルが溢れている



「おやつの時間なのに人多いねー(笑)」



先輩はケラケラ笑いながら、私の手を引いて列に並んだ



「早くお参りしたいですねー」



「お願い事決まってるの?」



「んー……」



お友達が出来ますように?
先輩と一緒にいられますように?
…家庭が立ち直りますように?



何を願いたいのか自分でも分からなかった



「…まだ迷ってます。…先輩は?」



「俺はねー……内緒(笑)言ったら叶わなくなるもん」



「叶わなくなるんですか?」



「いや、知らないけど(笑)内緒だから」



しばらくして、自分たちの順番がまわってきた