相談室からでて下校していた時


まだ同じ制服の子がちらほら前方にも後方にも見えた。



退屈なのにも慣れた。



学校では何も考えずに授業を受けて読書する


帰り道は何も考えずに脚を動かすだけ



非常に残念な子だ。



自分でもそう思った




横断歩道を渡る時、前から今日の先輩が友達と歩いてきた。


何もしないで通り過ぎようとしたら、すれ違う瞬間に



「ばいばい」


先輩はそう言った



即座に反応出来なくて、後ろを振り返れば、友達が「知り合い?」 そう聞いていた。

先輩は何も言わなかった。



きっと私が相談室に行ったのを知っているのだろう。


からかいを込めて ばいばい

なのか


相談室だから何か悩んでるんだろうな ばいばい


なのか



優しさ か からかいか


久し振りに 考えて帰った。