初めての相談室の日



「保健室の先生に声かけてくれればいいから」


教室で担任はそう言って、職員室に向かった。



保健室に着き、先生に声をかけて時計を見ると四時半だった。


いつもの俯せの体勢をとり、寝ようとすると何やら気配を感じた。



チラリと隣りを見たら、3年の不良の先輩。


なんでこんなに不良と出会う確率が高いんだ。


その先輩は櫻木先輩とたまに一緒にいる人だった。


1学期には黒に金や銀メッシュの髪で、大量の指輪をして、何か問題を起こして警察さんにお世話になりまくってた人なのに、今では茶髪のストレートでうなだれている。


向こうは私に気がついていないようだった。


話す事も無くぼーっとしていると、やっと相談室に呼ばれた。